木村幸弘のぺっこ「がん」ばるが

肺癌闘病がぺっこでも生存率に貢献できればいいな

10を迎えた特別の日

10年を迎えた震災津波の日。

私のにとっての10年は、議会中の激しい揺れに見舞われ、待機中に映し出される沿岸部の津波被害、自宅に戻るまでの市街地の喧噪と混乱。自宅に戻り足の踏み場も無いほどの室内に茫然とし、家族とともに夜を車の中で過ごしながら、ラジオやカーテレビからひたすら長い夜に目と耳を集中していた。

 震災から5年後、体に異変が出た。背中の激痛に異常を感じ、胸椎の圧迫骨折と手術、そして肺癌の発症を知り、治療が始まった。

 そして今、がんは体から消えたが体のダメージは決して小さくない中で、震災から10年という節目を迎えて、人生を振り返っている。今年は自分にとっての再スタートであり、震災津波被害からの新たな歴史の一歩の年である。