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副作用処方のつづき2
昨日は胃腸系への処方について触れましたが、本日は皮膚系の処方です。
まずは湿疹ですが、頭部から肢体までそれぞれに発症しています。
内服としてビタメジン配合カプセルB50はビタミン補給により皮膚炎の緩和を、セフカペンピボキシル塩酸塩錠は抗生物質で、炎症の殺菌、感染症治療となります。これは頭部の湿疹に効きましたが、肢体部にはあまり効いていません。
後は軟膏系で、毛嚢にはクリンダマイシンリン酸エステルゲル、皮膚炎症にスチプロン軟膏、乾燥・かゆみ用にヘパリン類似物質油性クリームです。主に下肢体と上半身に塗ります。
そして厄介なのは爪囲炎対策ですが、巻き爪と炎症でこれはなかなか治らないです。
当初は月二回皮膚科で炎症部位に液体窒素で低温やけどで炎症を食い止めようとしていましたが、逆効果で炎症部が直りにくい結果となり、半年ほど前から窒素治療を止めています。
現在は軟膏デルモゾールG亜鉛でじくじくの改善と肉芽炎症を和らげるよう処方しています。
ただし、足親指手親指は常に動かす部位で治りにくい状況で、二年近く続いています。
以上が抗がん剤副作用への処方の状況となります。